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2016年04月11日

低血糖の後に糖尿病!

東京の分子栄養学実践編講座は、日本を代表する2人の医師、

宮澤先生に溝口先生の講義なので、もうテンション上がりっぱなしです。

症例別検討会は、お二人のグループに入れていただいたので

かなり高レベルのお話が聞けてワクワクドキドキでした。


それにしても血液検査以外に、IgG抗体検査、毛髪ミネラル、尿、便・・・・と

いろんな検査をどの医師もきっちり行っているのにはビックリしました。

尿・便と言っても、日本の健診でやってる尿糖・尿タンパク・便潜血じゃありません。

尿は尿中の有機酸、便は今流行りの腸内細菌叢の種類です。

確かにこれだけ調べれば、体内で何が起きているか詳しく把握できるけれど

すべての検査代を合計すると10万円近く掛かってしまいますね。

ほとんどが海外へ以来する検査だからですが、ジョコビッチの件以降、

ニーズは増加傾向なので、国内で低料金で行えるようにしてほしいですね。

低血糖の後に糖尿病!

宮澤先生が副腎疲労、溝口先生が低血糖のお話でした。

低血糖の後に糖尿病!

ランチは牛肉サラダとキヌア入り玄米おにぎり

さすが分子栄養学講座

さて、溝口先生の耐糖能異常のお話は面白かったです。

低血糖症は、通常の健診の空腹時血糖ではぜったい探せないし、

HbA1cにも反映されないので、新垣では

血糖値とインスリンのバランスで見つけるようにしています。


でも、午前中の採血では血糖コントロールがうまくいっていることが多く

見逃してしまうこともあります。

5時間糖負荷検査をすればぜったい見逃すことはありませんが

患者にとってもクリニックにとっても負担が大きいんですよね・・・・。

5時間もの拘束はしんどいだけでなく、

低血糖の症状が出たときは相当辛いものがありますからね。


低血糖は高インスリンの耐糖能異常の場合が多く、

そのままいくと糖尿病へと続きます。


糖尿病の新薬として登場したインクレチン製剤のお話も実に興味深かったです。

インクレチンはインスリン分泌を促進する成分です。

糖が消化管に入ったらすぐに分泌されて、膵臓からのインスリン分泌を促します。


今迄のSU剤とはまったく違います。

SU剤は膵臓を叱咤激励してインスリンを分泌させる薬品ですが

結局、膵臓は早々に疲弊して、インスリンを出せなくなってしまうことが多く

糖尿病を悪化させるリスクが高いのでは?と疑問視されるようになりました。


じゃ新薬インクレチンはどうなのか?

インクレチン製剤は、「インクレチンを長く分泌させる」「効果を持続させる」

という働きなのですが

問題は体内でインクレチンが分泌されても素早く消されてしまうことです。

インクレチンが分泌されると、すぐに分解酵素も分泌されます。


・・・と言うことは、インクレチンは長く体内に存在してはダメだということですね。

生体のシステムにはちゃんと理由があるはずです。

ちょっと不安な新薬ですね。


低血糖も糖尿病も糖質が原因の食原性疾患ですから、

やっぱり食で治すべきだと思います・・・。













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Posted by 新垣弘美 at 01:47Comments(0) 低血糖症
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