メディカルエステあらかき－美の処方箋ー

遺伝性高ビリルビンは、肝臓でのビリルビン処理能力が少し低いのです。
なので肝臓への栄養療法を行えば多少のフォローは可能です。
数値が完全に基準値に収まるというわけではありませんが
やや低下させることは可能です。

また、ビリルビンを上昇させない方法も必要です。

以前、知らずに悪化させてくるケースがありました。
「16時間ダイエット」です。
日本で流行っているのは「朝食抜きの16時間ダイエット」ですね。
（そもそも単なる欠食で良い減量方法とは思いませんが・・・）

絶食時間が長くなると、肝臓のビリルビン処理能力が低下します。
また長期の飢餓状態が続くと古い赤血球は早めに処理されます。
ビリルビンは、古い赤血球を処理する代謝物ですから、
絶食期間が長いとビリルビンは上昇しやすくなります。

飲酒や消化不良、菜食主義でビタミンB12不足になると
大球性貧血と言って、赤血球が壊れやすくなり（溶血）
結果的にビリルビンが上昇することもあります。

16時間ダイエットして、しかも動物性タンパク質不足で、
これにビールやワインなどのアルコールが入ると
ビリルビンが上昇するのは当然で
遺伝性高ビリルビン血症で元々高値なのに、さらに高値になって、
本当に高ビリルビン血症になってしまうこともありますからね。

ビリルビンを悪化させないためには
欠食せずに３食、バランスよく食べること。
飲酒もほどほどに。

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