2022年04月21日

「うつ」を食べて治す

不安症になった原因は、本人もわかっています。

外的要因、人間関係、職場問題です。

過度のストレスが心も体も蝕んでしまいました。


不安感、恐怖感が動悸やめまいを引き起こし、

食欲が落ちて、体は動かず、夜も眠れなくなってしまいました。

受診時の問診での内容です。


睡眠の質を高め、不安感や恐怖感を軽減したい時に使うのが

ナイアシンやビタミンBcomplexです。

ストレス軽減にはビタミンCも効果的です。

「うつ」を食べて治す
リラックス(副交感神経)のセロトニンにはナイアシンを多めにつかいます。
興奮系(交感神経)を強化するのが砂糖なので、控えます。

「うつ」を食べて治す
ダリアを頂きました。花を眺めたりするのもリラックスに良いですね。


不安感や恐怖感が強い時には、セロトニンの分泌が低下します。

セロトニンはリラックスするときに分泌される神経伝達物質です。

セロトニン→メラトニンに代謝されるので、不眠症にもなってしまいます。

うつと不眠はセットで起こる現象です。


ストレスを感じると、抗ストレスホルモンが分泌されます。

抗ストレスホルモンの代表がコルチゾール。

コルチゾールが多めに分泌されると、血圧をあげ、血糖を上げ、体温を上げ

ストレスに立ちむかえる緊急事態の体内環境にします。

コルチゾールを作る時にビタミンCを使います。


ナイアシンやビタミンCを取ってもAさんの不安感は改善できませんでした。

やはり職場復帰は難しく、病休を延長しました。

心療内科で向精神薬を処方されましたが、体は動かず、思考力も低下。


原因そのものが解決できていないからです。

人間関係や職場問題が解決できなっ限り、症状の改善は難しい。

栄養療法とは、脳に必要な栄養を補充することでによって脳機能を回復、

思考力や判断力、決断力を本来の能力に近づけて、

自分で問題を解決することをサポートする方法です。


眠れるようにはなったけれど不安感は強いままなので、CBDを追加案内しました。

それでも心と体は少しも改善しません。

自身の力では太刀打ちできないほどのストレスなんだと思いました。


さらに病休延長の診断書を書くことになりましたが・・・・

人間関係、職場問題を解決できない限り、難しいと思いました。


それでも食事はちゃんと食べてくださいね・・・・としかアドバイスできなくて。

そうです。食べることです。

食べて栄養とエネルギーをちゃんと補充できれば

少しづつストレスに対抗できる方法を体はつかんでいきます。

食べることは生きること。


焦らず、慌てず、ゆっくりと心と体が回復していけば

自分の中で自分の取るべき行動がわかってくると思います。

闘争と逃走、どちらも自分を守るために必要な選択です。


栄養療法で寄り添うしことしかできないけれど・・・・。

「うつ」を食べて治す
院長は学会で不在ですが、お弁当はいつも通り作りました。
バランスよい粗食を少食で頂くことは、精神面にも作用します。






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