メディカルエステあらかき－美の処方箋ー

①〜③までは栄養が関係しているので、栄養療法で改善が期待できます。

最も多いのが②の血糖調整と貧血による「うつ」です。

（そもそも低血糖や貧血を「うつ」と診断するのも疑問ですが・・・）

血糖の乱高下（血糖スパイク）があると感情の起伏は凄まじく

やる気がなくダラダラしていると思ったら、突然、怒ったり泣いたりします。

その激しい状態を「パニック」「双極性障害」と診断されることもあります。


非常に驚いた患者様がいます。

閉店間際の銀行内で低血糖になり、長時間待たされた怒りが爆発してしまい

警察に拘束されてしまったご婦人です。

うつと診断され強制的に向精神薬を処方されてしまいました。

向精神薬で朦朧とし食欲もなく活気もなく、身だしなみを整えることもできない。

血液検査を見ると重度の低血糖でした。

退職後、毎日、友人とのランチやお稽古後のお茶会で菓子類が多かった様子。


原因を伝え「お辛かったですね」と声をかけると、ポロポロと大粒の涙・・・。

砂糖断ちと食事を整え、ナイアシンを中心に栄養療法を行うと

３ヶ月後はまるで別人？髪も服も上品でピシッとした身なりだったので、

一瞬、どなたでしたっけ？と戸惑ったほどです。


さてさて栄養療法でも難しいのが「外的ストレス」です。

ほぼ人間関係です。

家庭内不和、職場の問題、パワハラ、死別、離別などです。

ストレスを受けると緊急事態に対する神経伝達物質がたくさん分泌されます。

血圧をあげ血糖をあげ戦闘体制にしなければならないからです。

アクセル全開だとブレークは踏めません。

穏やかなセロトニンの分泌は抑えられてしまいます。

セロトニンが分泌されないとメラトニンも分泌できません。

だから不眠症にもなります。

不安・恐怖・悲しみが強いと眠れないのは当然のことなのです。

脳に必要な栄養素を補充すると、パニックからの回復を助けることはできますが

ストレスの原因そのものを解決することはできません。


死別・離別・失恋などは時間の経過が回復を助けてくれます。

死別も49日間の法要は心の整理をするために与えられた時間です。

初七日あたりまで眠れない・食べられない日々ですが、

気づけばいつの間にか寝てるし食べてます。


時間でも解決できないのが人間関係です。

根本的な解決はその人の中にしかありませんが、

心の状態を栄養でカバーすることは可能です。

少し不安感を和らげ、眠れる栄養素はあります。


先週、不眠・不安・やる気が起きない・悲しい・辛い・・・と

ご相談を受けた方々が「外的ストレス」だったもので・・・。