2023年03月24日

腎臓に対する栄養療法

慢性腎炎とは、腎臓内に炎症が続いている疾患です。

タンパク尿や血尿で気づくケースが多いのですが、

血液検査だと腎機能を見る項目「クレアチニン」や「尿酸値」が上昇します。


クレアチニンは腎臓内の「糸球体」の状態を把握する重要な項目です。

「糸球体」とは尿を作る臓器のことで、壊れたら再生が難しいです。

再生能力のめちゃめちゃ高い肝臓とは異なり、実に繊細な臓器なのです。

なので、ちょっとクレアチニン値が基準値越えしただけでも、私は即対応します。

腎臓に対する栄養療法
腎臓の糸球体に多く使われているのがコンドロイチン硫酸とグルコサミン
原材料はサメ軟骨やエビ・カニなのでアレルギーのある方は注意が必要です。

腎臓に対する栄養療法
きれいな緑色の卵を頂いたので・・・

腎臓に対する栄養療法
親子丼にしてみました。絶品!!


「クレアチニン」には糸球体で使われている栄養素を補います。

「その臓器に多く使われている栄養素を補う」、これが栄養療法の基本です。


糸球体は細い血管が毛糸のように丸まった状態の臓器。

腎臓1個(2つある)に100万個の糸球体があります。

膨大な糸球体を覆うのに使われているのがコンドロイチン硫酸です。


コンドロイチン硫酸は、体内で合成できる成分です。

体の軟骨や関節、角膜、皮膚などに分布しています。

サプリメントではサメ軟骨などを原料にしているのが一般的ですが、

最近は植物性表記のものもありますね。(トウモロコシとか)

効果には違いがあると思います。動物性をお勧めします。


さて、今回、30年ほど慢性腎炎で治療を行っている方へ栄養療法を実施。

コンドロイチン硫酸以外にビタミンAやEPAなども補って3ヵ月、

たぶん、30年ぶりにクレアチニン基準値内になりましたよ!良かったです。


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この記事へのコメント
この記事とは関係ないコメントになりますが、失礼します。
乱れがちな食生活も、先生のブログを読むことで日々気持ちを引き締め直しています。
成長期の娘が2人いるため、なるべく手作りのものをと思って日々料理しています。
子どもたちは鮭が好きですが、スーパーでは外国産の物が多く出回っている印象です。先生は産地にもこだわってらっしゃいますか?お魚等はどちらで購入されてますか。
気をつけている点がありましたら参考までに教えていただけますでしょうか。
Posted by ゆい at 2023年03月26日 12:07
ゆい様

毎日のお料理は大変ですが頑張ってくださいね。
ちゃんと皆の幸せに繋がっていきますので。
お魚は以下の点に気を付けています。
1,なるべく30㎝未満の小型の魚にする
  大型魚の回遊魚は水銀など有害ミネラルリスクが高いからです。アジ・秋刀魚・サバなど小さな青魚を選ぶようにしています。
₂.サケはサーモン、北欧産を選んでいます。
  北欧の漁場は汚染が非常に少ないと言われています。日本近海は東北地震の際の原爆汚染水の問題が少なからずあります。北欧を旅行してサーモンが身近になったこともあります。
3.県外からのお取り寄せを利用
  沖縄は魚介類の値段が高めです。長崎や愛媛に住んでいた頃は新鮮で手頃な魚介類がいっぱいありました。今はふるさと納税でのどぐろやキンメダイなど頂いて重宝しています。以前より生ものの発送システムが充実してきたのでアマゾンなどのネットでも購入できます。
Posted by 新垣弘美新垣弘美 at 2023年03月28日 19:26
お返事ありがとうございます。とても参考になりました。これからも先生のブログで勉強しながら、家族の健康づくりにいかしたいと思います。
Posted by ゆい at 2023年03月29日 09:16
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