メディカルエステあらかき－美の処方箋ー

鉄欠乏性貧血の重症度を最終的に判断する項目は「フェリチン」です。

フェリチンは体内に貯蔵されている鉄を正確に反映する項目です。

ただ、残念ながら保険適応になりにくく、最初から検査項目に加えることが難しい。


成人男性の体内貯蔵鉄フェリチンの平均値は100〜180です。

ところが患者様のフェリチンは20以下でした。

生理のある女性よりも低い数値です。

成人男性ではちょっとありえない。


これほどフェリチン値は低いのにヘモグロビンはかろうじてセーフになったのは

造血機能が亢進してせっせと赤血球を作っているからです。

若いですからね。赤血球を作る力はある。


過去の人間ドックの血液データを見ると、

いつから貧血になっていったかは読み取れました。

出血による貧血だなと思いました。


この年に何かありましたか？

この年以降、何か続いていることありますか？

「う〜ん・・・・・・・・・・・・・あっ！」

「あります！献血かな」

なんと年に３〜４回ほどの献血を行なっていることがわかりました。

今年は2月に献血して、4月になっても回復していなってことですね。


最も低タンパク、低コレステロール、貧血の時期の体調を尋ねると

「あっ！その時、鬱っぽかったです！」

「ちょうどコロナと重なった時期で業務も大変だったので、てっきり・・」


いやいやいや・・・貧血には、不安感・マイナス思考・疲労感・睡眠障害など

不定愁訴はいっぱいありますので。