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2019年12月02日

今夜はうんちく・・・分子栄養学もサプリメント次第なので

医師向け分子栄養学セミナーで金子雅俊先生の講義を受けてきました。

金子先生はライナス・ポーリング博士の研究所で直接、博士から指導を受け

帰国して日本に分子栄養学を広めました。

血液解析法を確立したのは金子先生です。

先生が憂いていたのは、日本の分子栄養学が本来の方向性と幾分ずれてきたこと。


そうかもしれません。

金子先生は欲がない方だと思います。

サプリメントのレシピでわかります。

先生の作ったビタミンB1粒と、どこぞの会社のBひと袋分が同量でしたからね。

今夜はうんちく・・・分子栄養学もサプリメント次第なので

血液解析法をしっかり学べた内容でした。

今夜はうんちく・・・分子栄養学もサプリメント次第なので

豪華すぎるお弁当で・・・・・(汗)


金子先生の口癖は「栄養素はクルードなプレカーサーでなければならない」


クルードは「天然の、自然のままの」、プレカーサーは「前駆体」

つまり「口から入れる栄養素は自然に近い状態にしなさい、後は体に任せなさい」

体は必要な栄養素を必要なところに必要量を使います。

金子先生の設計したサプリだと違いがよくわかります。


たとえば、貧血の改善ひとつとっても

ヘム鉄だけでいいのか、ビタミンBも必要か、それともビタミンAなのか。

医薬品の鉄剤で貧血治療を行った方の血液検査は見たらすぐにわかります。

低栄養なのに貯蔵鉄フェリチンだけがぴょんと高くなって

不自然な血液検査になるからです。


ビタミンEは本当に違いがよくわかる栄養素ですね。

ビタミンEだけは天然でなければ絶対、ダメなんです。

別名、妊娠ビタミンと言うのは性ホルモンの合成に関わっているからですが

生命を生み出す力は「天然」にしかありません。

ビタミンEもαトコフェロールなど全部で8種類ありますが

それがすべて、しかも微妙な割合で揃っていないと効果は発揮できません。

「天然型」ではダメなんです。

*保険処方できるビタミンEは天然型です。市販も天然型が多いです。


サプリメントにこだわる理由です。

どれだけ分子栄養学を学んで理論を知っていても

使うサプリメント次第で結果は異なるということです。

今夜はうんちく・・・分子栄養学もサプリメント次第なので

羽田空港のラウンジで。私も腸管免疫4R実践中。エンデフェン+乳酸菌


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Posted by 新垣弘美 at 16:25Comments(4) 分子栄養学
この記事へのコメント
栄養療法に出会った時、食事の大切さよりサプリを飲む事に重きをおいた診療だったと、今はわかります。
有名な医師でしたが、言われるままサプリを飲み続け、生活が困難になる程体調を崩してしまいました。

このブログに出会い、本当に大事なのは食事でサプリは補助にすぎない、サプリが先行する金儲け医師が残念ながらいると思いました。

このブログはずっと続けて頂きたいです。距離的に通えないのが残念ですが栄養療法の不信感から救って下さり、日々の食事の意識を変えて下さって感謝しています。
Posted by 美和 at 2019年12月03日 08:36
美和様

貴重な体験談をありがとうございます。
分子栄養学のサプリメント療法は本当に素晴らしいと思いますが、残念ながら患者様の立場になって一緒に取り組むことができないところも確かにあります。
優先順位、必要量を考えて、患者様のベストとなる方法を提案するのが医療側の責任だと思っています。
お辛い体験をなさったことに心が痛みます。
心も体も食べたもので作られますから、良いお食事を続けて健康に元気に過ごしていただきたいと思います。
Posted by 新垣弘美新垣弘美 at 2019年12月04日 20:50
最近、栄養療法の病院を訪ねました。子供の肌が弱いことについて、脂溶性のビタミンのサプリメント(MSS)を勧めてくださいましたが、錠剤が大きく子供には飲むことが難しいという話になりました。MSSに聞いてくださいましたが、そういうことであればVAとVDのサプリメントを飲んではどうかと返事があったそうです。担当の医師の方は錠剤は小さくなるものの、容量が子供には幾分大いかもしれないとのことでした。
新垣形成外科では、自閉症などの子供たちも来るようですが、子供たちがサプリメント補充することとなった場合、錠剤の大きいものはどのように摂取されていますか?

今回はどこかでよい肝油を探すこととなりましたが、有名なところは甘味料がすごく多く感じて、子供に与えたくありません。今もなにかよいものがないか探しています。
Posted by マッチ at 2019年12月04日 22:37
マッチ様

お肌が弱いお子さんのことをご心配なのですね。
12月12日のブログに子供への与え方について書きましたのでご参考になればと思います。
お子さんの年齢がわからないので一概にMSSのVD/VA量が過剰になるのかどうか判断できませんが、EPAの場合だと神経質になる必要がなく、またアレルギーの場合は優先的に使います。
EPA/VitA/VitDは魚に含まれていますから、お食事からも摂取できるように工夫されるといいですね。
Posted by 新垣弘美新垣弘美 at 2019年12月12日 20:55
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