メディカルエステあらかき－美の処方箋ー

「癌細胞へのエネルギー取り込みを阻害」

これは血糖値と深く関係しています。

癌細胞は正常細胞とは異なるエネルギー利用なのです。

100％血糖（グルコース）しか使いません。

実はグルコースとビタミンCの分子構造は非常に似ており、細胞の受容体が同一です。

癌細胞はビタミンCをグルコースだと勘違いして取込みますがエネルギーにならない。

なので癌患者が糖尿病や予備軍予備軍である場合は、耐糖能の改善も必要です。

ビタミンCを経口で摂取するには限界があり、癌細胞を叩けるほどの摂取は難しいです。

また国内では高濃度ビタミンC点滴自体が保険適応ではありません。


「G6PD遺伝子検査が必要」

この検査は必ず受けていただきます。G6PD遺伝子欠損があれば治療は不可です。

G6PD遺伝子は赤血球の代謝に関する酵素で、欠損すると溶血しやすくなります。

欠損症で高濃度ビタミンC点滴をすると溶血が亢進し重篤な貧血になってしまいます。

日本人だと1000人に１人と言われていますが、当院でも実際にいらっしゃいました。


「貧血がある場合は貧血改善と並行で行う必要がある」

ビタミンCが高濃度で体内に入ると先に述べた赤血球の膜障害で溶血しやすいです。

またビタミンCは鉄のフェントン反応で活性酸素を発生させ癌細胞にダメージを与えます。

なので貧血があると高濃度ビタミンC点滴の効果が十分に発揮できません。

患者の貧血にも種類があり（鉄欠乏だけでなく造血低下、溶血、出血など）

改善には分子栄養学的手法が必要なのです。


もし抗がん剤治療中の場合、抗がん剤治療の直前（前日～3日前まで）に

受けたほうが良いですね。副作用が軽減することができます。