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2025年02月20日

ステロイド副作用による不眠症への栄養療法

先日の分子栄養学応用講座「不眠症」の中で
パルス療法(ステロイド点滴)副作用の不眠症についてお話したところ
質問を受けましたので、少し補足します。

パルス療法とは、ステロイドを短期間で点滴によって大量に投与する治療法です。
通常は1クール点滴を3日間連続で行います。
間質性肺炎、全身性エリテマト―デス、関節リウマチ、IgA腎症などの
治療で用いられています。

今回の症例は、突発性難聴で他院で7日間入院してパルス療法を受け、
入院治療中に深刻な不眠とうつになってしまった症例について。

睡眠薬と抗不安薬が処方されましたが症状は改善せず、
退院後、数日経て当院へご相談に来られました。
突発性難聴よりも不眠とうつ症状の改善を強く希望されました。

パルス療法の副作用です。

ステロイド副作用による不眠症への栄養療法
ひとりAタイムの日。長めの良いオフィスです。

ステロイド副作用による不眠症への栄養療法
やっぱり自分で作るお弁当が好き
大根と厚揚げ煮・鰆西京漬・島人参とインゲン・小松菜お浸し・辛子明太


ステロイド副作用による不眠症への栄養療法
福岡のスーパーで買った「あまおう」、地元だから沖縄より安い
新鮮でみずみずしい、最高に美味しい。


ステロイド剤の副作用は多岐に渡ります。
骨粗しょう症、糖尿病、感染症リスク、吐き気、食欲不振、不眠、精神症状。

7日間もパルス療法を行ったので、Aさんの副作用は深刻でした。
パルス療法は通常1クール3日間ですが、
突発性難聴の場合は7日間のパルス療法が標準治療です。

突発性難聴は、なるべく早く治療を開始することで回復率が高くなります。
目安は2週間以内。時間との闘いです。治療は早ければ早いほど治りやすい。

当院では、院長から2~3日に1回の頻度で高濃度ビタミンC点滴案内。
これも時間との闘いです。

高濃度VitC点滴を3回受けた1週間過ぎあたりから
何とか眠れるようになり落ち着きました。

2週間後には睡眠薬と抗不安薬は不要になり終了。
高濃度VitC点滴は2〜3日から1週間に1回に減らし、1ヵ月後には終了。
1ヵ月半後にはメラトニン・CBDも終了。
ビタミンBやナイアシンなど睡眠に特化した栄養素は半年ほど継続。

結果、不眠不安だけでなく突発性難聴の症状も軽減しました。
2年経過した現在は、日常生活にも支障がなく、80%ほど回復した様子。

「あの時の不眠やうつ状態は本当に辛かった」とAさん。
ストロイドの副作用の怖さをつくづくと感じたようです。

突発性難聴にも高濃度VitC点滴は有効ですが、
高濃度VitCもできるだけ早く治療開始することです。

ステロイドは長期服薬でも同じように副作用リスクがあります。
不眠や不安症などの副作用が生じた場合、
栄養療法は有効な手段になると思いますよ。

ステロイド副作用による不眠症への栄養療法
現地参加の方には「VitBコンプレックスとナイアシン」のサンプル進呈
睡眠の質向上だけでなく、疲労回復にも


ステロイド副作用による不眠症への栄養療法
不眠が強う場合はメラトニンも案内



ステロイド副作用による不眠症への栄養療法
2月分子栄養学講座にご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。
3月は「不安・うつ」など精神疾患への栄養療法のお話です。




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