メディカルエステあらかき－美の処方箋ー

患者様のお薬は、動脈硬化に対するものばかりで９種類（多いような・・）
腎臓や貧血、糖尿病予備軍に対する治療は一切ありません（困惑）

診察で再度、院長から腎機能や貧血に関して確認してみると
患者様は困惑した表情で「指摘された事はありませんが・・」という返事。

腎臓の状態は一般的に「eGFR」で判断します。
60〜が正常です。15〜29が高度に低下で危険、15以下は透析治療になります。
患者様のeGFRは29。もうしっかりレッドカードなんです。

腎機能が低下すると「貧血」になります。
腎臓から増血を促すホルモン（エリスロポエチン）が分泌されなくなるので
増血ができない→赤血球不足→貧血です。
鉄を補充しても改善はできません。
貧血の改善には、腎臓の改善が必要です。

腎機能低下の要因に「糖尿病」もあります。
糖尿病が悪化して「糖尿病性腎症」になり透析治療を受けている方がいますよね。

このままだと数年先には透析になってしまうなぁ〜というレベル。

時々、このように基礎疾患の治療は行うけれど
他の疾患は「経過観察」という名の無治療のままの方がいて驚きます。

専門医すぎると「木を見て森を見ず」なのかな・・・と不思議でなりません。
院長からは「腎臓の専門病院をすぐに受診するように」と紹介状が出されました。

特に腎臓は透析になる前に改善することが重要です。
腎機能があまりに低下した場合は、栄養素以外に「活性炭」を使います。