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2024年10月25日

肝臓の数値が上がったら鉄は禁忌!?という質問を受けて

肝臓の働きは主に3つ。
「栄養の合成と貯蔵」「解毒」「胆汁を作る」です。

「解毒」が原因で肝炎になりやすいのが「アルコール」と「多剤服用」
栄養の貯蔵が原因でも炎症を起こし、それが「脂肪肝」です。

肝炎が悪化すると肝硬変になります。
肝硬変とは「肝臓が硬く変化する」で、硬くなる原因は肝臓に溜まった「鉄」です。

肝臓が炎症状態になると肝臓に貯蔵する「鉄」が動かずに溜りっぱなしになり、
鉄の強い酸化反応(フェントン反応)が起こって、炎症が悪化します。

この場合、炎症を引き起こす鉄は貯蔵鉄「フェリチン値」で判断します。

「肝機能の数値が上がったら鉄は控えるべきなのでは?」という質問を受けました。

肝臓の数値が上がったら鉄は禁忌!?という質問を受けて
日曜日のお昼ごはん、ほぼお弁当用お惣菜の残り物
肝臓を元気にするのはバランス良い栄養素
糖質・脂質・アルコールの摂りすぎは肝臓に負担です。

肝臓の数値が上がったら鉄は禁忌!?という質問を受けて
肝臓に使う第一選択栄養素はビタミンB


まずは肝臓に鉄が溜まっているかどうかの確認が先ですね。

フェリチン値の確認」です。肝硬変だとフェリチン値が上昇します。

では、どのくらいフェリチン値が上昇したら注意が必要なのでしょうか?

とりあえずフェリチンの基準値は以下の通りです。
男性が「13~277」、女性が「5~152」

肝硬変でのフェリチン値は「1000越え」も多いです。
なのでフェリチン値が300を超えたら注意が必要だと思ってください。

肝炎で高フェリチン値の場合は、肝機能に必要な栄養素を補充すると
肝炎の「改善と共にフェリチン値も下がってきます。

では、肝機能の数値が高くて、「貧血」伴う疾患の場合はどうしたら良いのでしょう。

それも「フェリチン値の確認」をすることです。

フェリチンが低ければ100%「鉄欠乏性貧血」です。
貧血を確認する第一の指標が「ヘモグロビン」、
鉄不足を疑って貯蔵鉄を把握するのが「フェリチン」です。

フェリチンが20以下は鉄欠乏が重篤と思ってください。
たとえ肝機能数値が高くても鉄欠乏性貧血の改善も同時に行わないと
疾患の改善は難しくなります。

肝臓の数値(AST/ALT/γ-GTP)は、感染症(風邪)や自己免疫疾患、外傷、癌など
様々な体内の炎症でも上昇します。むやみに鉄を避けるのも問題です。

貧血も伴う場合は、まずフェリチン値を確認して補充するかどうかを判断することです。

分子栄養学を学ぶことはとて重要ですが、
「肝炎には鉄は禁忌」という一般的情報に依存するのではなく、
なぜそうなのか?という論理的指標(数値確認)で思考できることが大事です。

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次回は10月27日(日)10:00~11:30 

次回で最終回です。
最終回は実際の血液データからの栄養素読取りの基本をお話しします。
現地参加者には毎回、試飲サプリをご提供しています。
現地参加は人数制限がありますのでご了承ください。

遠方の方はZOOM受講をお申し込みください。

受講申し込み TEL 098-897-0112





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