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2022年04月28日

パーキンソン病へのグルタチオン点滴療法について

バックトゥザフューチャーのマイケルJフォックスが公表して知られるようになりました。

パーキンソン病は、手足の震え、動きが緩慢になり、筋肉が緊張して硬くなります。

重症化すると歩行や嚥下など生活に支障をきたしてしまいます。

脳の神経変性疾患と言われています。


飛び込みで「ビタミンB6はありませんか?」と聞かれ

内容を伺うとパーキンソン病の治療に使いたいとありました。

なるほど・・・。

パーキンソン病はドーパミンの代謝が低下することがわかっています。

ビタミンB6はドーパミン代謝に必要な栄養素ですが

パーキンソンに最も効果的なのはグルタチオンの方です。

パーキンソン病へのグルタチオン点滴療法について
蒸し鍋。豚肉はアグーのバラが絶妙に美味。
ビタミンB6やグルタチオンのアミノ酸も豊富です。
パーキンソン病へのグルタチオン点滴療法について
グルタチオンは点滴で入れていきます。


そもそもアルツハイマー発症の原因は、ビタミンB6不足が原因ではありません。

中脳の黒質ドーパミン神経細胞が減少することがわかっていますが、原因は不明です。

標準治療では不足するドーパミンを補うLドーパ薬がありますが

根本的な治療法は確立されていません。

また保険治療ではパーキンソン病へのビタミンB6処方は適応外です。


グルタチオンは体の中で作られる抗酸化成分の一種です。

グルタミン酸など3つのアミノ酸から作られます。

が、日本ではグルタチオンはサプリメントでは認可されていません。

医薬品扱いです。


しかし、たとえグルタチオンがサプリメントとして認可されたとしても難しいです。

経口摂取しても消化で分解されてしまいグルタチオンとしての働きは弱いのです。

海外製品でも舌下タイプやリポソームタイプなど摂取に工夫が施されています。

注射や点滴など直接、体内に入れた方が効果は高いと言うことですね。


パーキンソン病にこのグルタチオン点滴療法が非常に有効だと言われていますが

保険適応ではないので導入する医療機関は少ないかもしれません。

高齢の不妊治療に使われるマイヤーズカクテルもグルタチオンの点滴ですね。


と言うわけで、グルタチオン点滴をお勧めします・・・・とご案内すると

非常に驚かれていました。

まさか、当院で行っているとは知らなかったようで・・・。

告知不足ですみません。

パーキンソン病へのグルタチオン点滴療法について
ドーパミンにはビタミンB6だけでなくナイアシンや葉酸も必要なので
ビタミンB complex(Bは全部で8種類ある)にナイアシンを追加した方がいいです。






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Posted by 新垣弘美 at 22:43Comments(0) 分子栄養学
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