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2021年11月01日

不妊治療で最も効果的な栄養療法は「糖質制限」

新規の栄養解析を数件行っていますが(解析レポートのみ作成)

不妊相談が結構多く、しかも血液データは似ていて、不妊の原因は一緒。

耐糖能異常です。

血糖値やインスリンのことです。


最近の人間ドックでは、空腹時血糖だけでなくインスリンとHOMA-Rも測定。

インスリン抵抗性(つまり耐糖能異常)の有無がわかるようになっています。

HbA1cはたとえ基準値内でもインスリン抵抗性があれば糖尿病予備軍です。

インスリン抵抗性があると不妊症にもなりやすい。

不妊治療で最も効果的な栄養療法は「糖質制限」
今日のお夕飯、いつもより遅い時間になってしまいました。
出勤前と退社後の1時間は母の病院へ行くことにしました。
まだコロナ後遺症で動作が緩慢で疲れやすいのですが、
できるだけそばにいてあげようと思います。


30代のAさんが持参した人間ドックの結果では、毎年「インスリン抵抗性」がD判定。

ところが「不妊」と関係していることは知らなかったようです。


他院で受けた2時間糖負荷検査を持参されて来た方もいました。

2時間の枠の中で血糖値の乱高下があり、正常な血糖曲線ではないのに

耐糖能異常(=不妊症)を見落とされてしまいました。

2時間糖負荷検査自体が「糖尿病」を診断するための検査なので

致し方ないにしても、インスリン抵抗性を見抜いてほしいものです。


インスリン抵抗性(高インスリン)があると体は妊娠を拒否します。

女性ホルモンとインスリン分泌が密接に関連しているからです。

妊娠すると女性の体はインスリン抵抗性になり脂肪を貯めていきます。

だから妊娠すると太ってしまうのです。


その逆バージョンで、高血糖が続きインスリン分泌がいつも多いと

体は「妊娠してる?」と判断して、女性ホルモンのバランスを崩し

生理不順にしたり妊娠を拒否したりするわけです。


常に高インスリンで女性ホルモンのバランスが崩れっぱなしになると

高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群などの疾患になることもあります。

なので不妊症治療はまず最初に「糖質制限」からすることです。


食事調査表を眺めるとパンや菓子類の多さが目につきます。

お菓子をやめない限り、不妊治療は難しいと思ってください。

サプリメントは糖質制限の補助にはなりますが、

血糖コントロールをするには糖質制限しか方法はありません。

不妊治療で最も効果的な栄養療法は「糖質制限」
耐糖能異常には補助でビタミンBcomplexやファイバーを案内しますが
糖質制限に勝る方法はありません。
頑張ってお菓子断ちしてください。




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Posted by 新垣弘美 at 22:43Comments(1) 不妊症
この記事へのコメント
新垣先生ブログ更新ありがとうございます。
お母様の所に、毎日会いに行っているのですね。お母様は、凄くうれしくて、安心だと思います。食事も、先生のようには、及びませんが、なんとか、お野菜など中心にしています。先生には、感謝しています。私も、ゆっくりゆっくり、治して行こうとしています。
先生のブログには、沢山感謝しています。先生いつも、ありがとうございます
Posted by あや at 2021年11月02日 08:04
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