保険診療は広告できないので・・・・・

新垣弘美

2014年01月11日 19:15

今年も産休・育休スタッフがいるので

1年以上の欠勤を補うべく新人2名(ナースと事務)が仲間入りしました。


美容外科は特殊なので

毎日30分、ミニ講義をしています。


先日は、眼瞼に関する手術で

二重まぶた」と「眼瞼下垂症」の違いについて説明しました。


二重まぶた術→自費

に対して

眼瞼下垂症→保険

なんですね。φ(..)メモメモ



症例写真を見せると・・・・・

「若い人が自費で、老人が保険ですか?」




違います!!いや・・・当たらずとも遠からず・・かな。



一重に見える奥二重を、二重瞼にしたので


これは美容手術です。


60代男性の片方の瞼が開きにくい

これは眼瞼下垂症なので


保険治療で行えます。



どちらも術後は目元パッチリになるので

違いが判らないかもしれませんが

単に<一重を二重にしたい><たるみを取って若返りたい>という「二重まぶた術」と

眼瞼下垂症」は、症状がまったく異なります。



眼瞼下垂症は

まぶたを上げる腱が弱くなって、意識しないと目を開けることが難しいです。

視野が狭くなるし、目の炎症も起こしやすい。

額に深い皺ができたり、頭痛や肩こり、不眠症を訴える方もいます。


大抵は、眼科からの紹介で来られる方が多く、

一番の原因は「老化」なので、50歳以上の方が大半ですね。


なので、当たらずとも遠からず・・・。


でも、先天性の眼瞼下垂症もあります。

先天性だと、乳幼児の頃から症状があるで、すぐわかります。


以前、テレビで「先天性で左右の目の大きさが事なるのでイジメにあう」と

男子高校生の母親が述べていましたが

見ると明らかに<眼瞼下垂症>


眼瞼下垂症は保険適応で手術ができるのになぁ・・・と思ったことがありました。


するとスタッフ曰く

「それが眼瞼下垂症だと知らないんじゃないんですか?」

「保険で治療できることも知らないかも!」


確かに・・・。


保険治療は法律で広告ができないんですね。

患者さん自身が、病名や治療法を調べるのは難しいかもしれません。


朝礼での一コマ

仲良く肩もみします。

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