しわ治療のボットクスのはずが疾患を悪化させることも?

新垣弘美

2013年08月05日 10:31

どこの「しわ」かと言うと、「」です。


額にくっきりの深い<しわ>には、ボットクスが有効ですが

「しわ」ができた原因が「眼瞼下垂症」であれば、

ボットクス注射することで、眼瞼下垂症を悪化させることがあります。



眼瞼下垂症とは、

まぶたを開けるが、伸びきったり、切れたりして

まぶたを開けることが困難な疾患です。


まぶたを開けるために、まゆ毛や額の筋肉まで使う必要が生じてしまい、

結果、額や眉間にしわができてしまいます。φ(..)メモメモ


ボトックスは、神経作用を麻痺させる成分です。

筋肉を動かす神経を麻痺させることで、皮膚が伸びきった状態になり、<しわ>を作りません。


眼瞼下垂症のにボトックスを注射すると

麻痺して筋肉を動かすことができないので

ますます目を開けるのに力が必要になります。


・・・と言うことは

眼瞼下垂症はさらに悪化する可能性が高くなる!?



今朝のNHK「あさイチ」で、眼瞼下垂症についての放送がありましたが

美容外科的処方の盲点?について補足しときました。


眼瞼下垂症は、保険適応の疾患です。

保険診療している形成外科でご相談くださいね。(^^)/~~~





一重まぶた、コンタクトレンズなどの場合は

眼瞼下垂のリスクが高いですね。



ボトックスで額のしわは消えましたが

目を開けるのに倍の力が必要になったスタッフO君。

眼瞼下垂症のオペになかなか踏み切れない・・(^_^.)



眼瞼下垂症のまぶた


オペ後

視野が開けて、頭が軽くなった!?とおっしゃってました。



関連記事