注意欠如多動症も栄養次第です
幼稚園で「多動性」を指摘され、小学校入学を目前にして
どうしたものかと不安になっての栄養解析のA君6歳。
発達障害や自閉症は診察でもある程度、察しはつきますが、
(息子が重度の発達障害児だったもので・・・・)
ボーダーにいるお子さんの場合は血液検査と有機酸検査で判断します。
「尿の有機酸検査」は米国では発達障害の有効な診断基準ですが
円安で検査料金が爆上がり(6万円前後)したため、
最近は血液検査と問診表、診察で判断することが多いですね。
さてA君ですが、血液検査では重度の「低血糖」と「貧血」がありました。
食事よりもおやつが多いのか、低タンパクやビタミンB不足もあります。
朝礼で「あっち向いてホイ」勝ち抜き戦、真剣勝負です。
景品はお歳暮のレトルトカレー
今日のお弁当。愛媛のみかん「紅まどんな」が美味しくて、ハマってます。
発達障害はセロトニン・ドーパミンの分泌に問題があることがわかっています。
セロトニン不足で感情のコントロールがうまくいかず(情緒不安定)
ドーパミン不足で運動機能や行動コントロールがうまく来ません(多動性)
セロトニンもドーパミンも材料はタンパク質で
産生にはビタミンB(特にナイアシン)を必要とします。
セロトニン・ドーパミンを作る脳自体は、エネルギー産生に「酸素」が必要で
貧血があると酸欠で脳機能は低下します。
エネルギーとして使われる「糖質」は、高血糖になればなるほど依存症になり
血糖の乱高下(血糖スパイク)があるとパニックになります。
発達障害児と診断された中には
貧血や低血糖、ビタミンB不足などで症状が悪化している場合と
そもそも発達障害ではなく、
貧血や低血糖の症状を誤解している場合もあります。
A君も早急に貧血と低血糖の改善が必要で
家庭でのお食事を正していただき、おやつも変更して頂き
不足分はサプリで補いました。
で、3ヵ月。
幼稚園の先生から「落ち着いてきた」「座れるようになった」と報告があったそうです。
就学事前検査ももちろん問題ありませんでした。
血液データでも貧血の改善、低たんぱくの改善、耐糖能の改善が確認できました。
そうそう、ついでに周囲が驚くことがもう1つありましたね。
栄養状態が良くなって急激に身長が伸びたことです。
これも血液データで読み取れました。
体は正直ですね。
子供用のヘム鉄とプロバイオテックス
子供が楽しく摂取できるようにチュアブルタイプにしています。
発達障害と腸内環境は密接に関係してますので。
本年の診療は本日28日16時までです。
新年は1月6日から診療を開始します。
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