発達障害の診断に「腸の有機酸検査」の理由

小学校の担任教師から子供の発達障害を指摘されたと

驚いて栄養解析に来られたAさん親子。

落ち着きもあり、ちゃんと受け答えもでき、お利口さんなのですが

はてな？？？？なぜに？？

どうも授業中、先生の質問に答えられないそうで・・・。


不安なままだと困るので血液検査以外に「尿の有機酸検査」を追加。

有機酸検査は米国で発達障害や自閉症の診断に使わている検査です。

発達障害・自閉症・うつ・ストレス・アルツハイマーなどの脳疾患は、

尿中の有機酸で把握することができるのです。

発達障害や自閉症の場合、腸の有機酸に特徴があります。

悪玉菌の割合が多く、砂糖依存の菌が多く、炎症物質があります。

腸の炎症＝脳の炎症というパターンが多いのです。


「腸の炎症→脳の炎症→グリア細胞活発化→セロトニン産生低下」

セロトニンは人の感情を安定化する重要な神経伝達物質で

不足すると感情のコントロールが難しく、社会性が構築できません。

セロトニン低下→ドーパミン低下となり多動性や奇声を引き起こします。


Aちゃんの場合、多動もなく、奇声もなく、感情の不安定さもない。

どちらかといえば大人しい子供。

一応、会話のキャッチボールは成立、絵も字も上手に書きこなす。

ドーパミン分泌も異常ないように思えます。

有機酸検査の結果を見ると発達障害の特徴がほとんどありません。

腸の炎症は血液検査でも炎症に関する項目がヒットしますが、それもない。


あったのは「低血糖」でした。

午後、低血糖が悪化すると脳機能が低下し、学習力も低下します。

倦怠感でダラダラしてしまう。もしかしてこの症状を勘違いしてる？


おやつを見直し、低血糖が改善できる食事に変更して頂き、３ヶ月。

耐糖能異常が改善傾向になると、さらに聞き分けの良い子になりました。