発達障害?に間違われやすい疾患

新垣弘美

2024年08月05日 16:46

学校や周囲から、または親自身が「この子は発達障害なのでは?」と

ご相談に来られますが、本当に発達障害だなと思うケースは10人に1人くらい。

ほとんどが別の原因による症状です。

最も多いのが「低血糖」、他に「貧血」「ビタミンB不足」などです。

低血糖も貧血も、やる気がおきない、イライラする、キレるなどの症状があり、

手のかかる難しい子が「発達障害かも」と思われている節があります。


そもそも日本には明確に診断できる画像検査や血液検査がありません。

行動や感情をチェックする心理テストや認知テストで判断しています。

手のかかる難しい子は引っかかってしまいますね。

米国の診断基準は明確です。「尿の有機酸検査」で判断します。


患者様から家庭菜園バジルを頂いたのでパスタを作りました。

有機酸検査 
今は円安で5万円前後と高額ですが発達障害の確定には必要な検査です


発達障害や自閉症など脳機能に問題がある場合、腸内細菌叢に特徴があります。

今では当たり前になった「腸脳相関」ですね。

腸の状態は血液検査にも反映されます。

特徴は炎症傾向が強い事でしょうか。

CRPや白血球、血小板が高めであることが多いです。


さて夏休みは、以前「発達障害の相談」に来た子供たちの再受診が続きました。

数年ぶりだとすっかり大きくなって顔つきも大人っぽく、誰だかわかりません。

で、今はまったく「発達障害」の問題はありませんでした。

って言うか、もともと発達障害ではなかった・・・という事ですかね。

それぞれ再受診は別のご相談でしたし。


A君の場合は、鉄欠乏性貧血が主原因、他に低コレステロール、B不足。

B君の場合は、重度の低血糖が主原因、ビタミンB不足、低栄養。

貧血や低血糖を改善したら、初診時の問題行動も次第に軽減したようです。


もしも発達障害であったとしても、私は栄養療法をご案内します。

発達障害ははそもそも病気ではなく、脳機能の発達が不十分な状態です。

脳細胞に必要な「栄養」と「刺激」を与えれば、脳神経細胞の発達は促せます。

刺激とは体験の事。

裸足で駆けまわったり、木に登ったり、何かを作る、触れる、考えるなどの刺激は

脳神経細胞のネットワークを急速に構築していきます。


脳は7歳頃までに大人の80%の大きさまで成長します。

発達障害の診断は早めに、診断を受けたら対応も早めに開始することが大事です。

迷国では生後6ヶ月からプロバイオテックスを使うことが多いです。

乳酸菌などの善玉菌は食事からも摂取できます。

味噌汁に使う鰹節や味噌は素晴らし発酵食品です。地産地消が一番。

発達障害にはナイアシンですが、ナイアシンだけを使う事はありません。
脳機能に必要な栄養素は血液データから読み取れ、他の栄養素も補充します。

海外通販ナイアシンを購入している方からの質問メールが届きますが、
当院では血液データをもとに解析しておりますので、診察を受けられますようご案内します。


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