メディカルエステあらかき－美の処方箋ー

心配なので、レバーをどれくらい食べたら良いでしょう？と

分子栄養学講座で質問を受けたので補足しておきます。(・ω・)ノ


妊娠中の貧血は胎児にとって危険だと説明したら

貧血予防でヘム鉄が豊富なレバーを食べたいが

同時にビタミンAも過剰になりはしないか…と言うもの。


先に答えておきますね。

心配ご無用！！です。(￣^￣)ゞ


「ビタミンAの過剰摂取は、胎児の催奇形成を引き起こす」

という論文があるので心配していると思いますが、

実験に使われたビタミンAは合成です。天然ではありません。


ビタミンAは、ビタミンという名称ですが、体内ではまるでホルモンの働きです。

ビタミンAは、他の栄養素とは異なり、ダイレクトに細胞核に作用できます。

つまり遺伝子作用。

なのでビタミンAは、体内では厳密に調整されます。


どう言うことかと言うと…ちょっと難しいですが…σ^_^;


ビタミンAと総称していますが、種類があるんですね。

体内では、レチノール→レチナール→レチノイン酸と変化していきます。

＿φ(￣ー￣ )


このレチノイン酸がもっとも整理活性が強いのですが、

合成だと催奇形性の危険性は高くなると思います。


体内では必要に応じて、レチノールからレチノイン酸を作るようになっています。

通常の食事でレチノイン酸自体を大量を摂ることも多分ないと思います。

生レバー5kgを毎食、食べるってこと無いでしょ？


国内産のビタミンAサプリメントは心配ないです。

ほとんどが、βカロテン(植物)の類で、レチノールの前駆体です。

裏の内容成分を確認してみてね。多分、βカロテンかな。

天然レチノール、レチノイン酸(動物性)サプリでも

(こちらは多分、高額なサプリだと思います)

通常摂取なら過剰症を心配する必要はありません。


危険なのは合成レチノイン酸のビタミンAの方です！！Σ（ﾟдﾟlll）


日本国内では、合成レチノイン酸サプリメントは、

規制により販売されていないと思いますよ。＿φ(￣ー￣ )


医薬品は別です。合成レチノイン酸があります。

こちらは過剰症リスクを伴いますので、使用は医師の裁量によります。

こちらの説明はいずれまた……。


明日から抗加齢学会です。おやすみなさい。



学会ついでにユーミンのコンサートへ。



昨日のお弁当です。