16時間ダイエットは相撲部屋の食事と同じです

新垣弘美

2025年04月28日 16:36

昨日の日曜日に行った分子栄養学セミナーは「ダイエット」でした。

今流行りの「16時間ダイエット」と「間違った糖質制限」を自己流で行なった方の
実際の血液データから特徴を説明したので
「体重は落ちた」けれど「体脂肪は落ちなかった」理由が理解できたと思います。

何度も書きますが、肥満学会で「16時間ダイエット」の研究発表はありません。
糖尿病学会では、糖尿病の悪化要因になるので推奨しないとありました。

16時間ダイエットは朝食抜きの1日2食ですが
「朝食の欠食」は「体脂肪増加」になりやすいという医学的根拠は
名古屋大学の研究発表にもあるので、参考にすることをお勧めします。

この朝食抜きの16時間ダイエットは、実はお相撲さんのお食事と一緒です。

相撲部屋では朝食抜きの1日2食です。
1日のスケジュールはこんな感じ。

今日のお弁当
白米を玄米に変えるだけでもダイエット効果はありますよ。

昨日は実家の晴明祭だったので、軽くざるそばにしました。
麺もうどんよりは蕎麦が低カロリーです。

午前6:00~:朝稽古開始
午前10:00 :稽古終了して入浴
午前11時~:昼食
午後2時~4時:昼寝/休憩
午後6時:夕食
午後11時:消灯

夕食を7時に食べ終えたら、次の食事の昼食までは16時間あります。
食事は2回ともちゃんこ鍋ですが、野菜も肉もバランスよく入って良いメニューです。
これは見習ったほうが良いですね。

さて、なぜ相撲部屋は1日2食、しかも朝食抜きになったのか?

この食習慣は江戸時代からだそうです。
恐らくこの食習慣が効率よく体重を増やし、がっちり体型を作る方法だったのでしょう。
ダイエットではなくてね。

昔は日本も2食でした。
奈良時の食事は「朝夕」の2回で、朝食が10時、夕食が午後4時、昼食がありません。
1日3食になったのは江戸時代からです。
鎖国時代ですからエジソンとは関係なく(笑)、自然と3食になりました。
*米国ではエジソンがトースター販売で朝食を推奨したと言われている。

日本では朝夕に昼食が加わって→3食になりましたが、
ヨーロッパは昼夕に朝食が加わっての→3食です。

ヨーロッパは昼食に重きを置く食習慣が今も残っていますよね。
スペインやイタリアなどは昼食がもっとも充実した食事で
学校や会社から一旦自宅に戻って家族で食事をし、その後、休憩を取る習慣があります。
(シエスタ:14~16時くらい、閉店になる店も多い)

ヨーロッパはもともとなかった朝食を入れるようになったので
朝食を「breakfast」(断食を断つ)と言うようになったようですね。

さて、症例では16時間ダイエットを中止し、和食の朝食を取って頂いた方の
血液データと体組織計を提示しました。

血液データがきれいに整い、体脂肪は-5%も減少しました。
問診表チェックも出せばよかったかなと思っています。
倦怠感や冷え、頭痛などの症状も改善していましたので。

ダイエットの基本はビタミンBです。しかもタンパク質あってこそ効果が得られます。


CoQ10やαリポ酸、カルニチンはビタミンBやタンパク質が充足してこその栄養素です。

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