GLP-1ダイエット、やってはいけない人、やっても効果が得られない人
昨日のセリスタZOOMセミナーは、糖尿病で有名なミネラル「クロム」について。
米国では、糖尿病予防に使われている一般的なサプリなんですけどね。
日本ではちょっと知名度が低い。
KYBには「ギムネマWプラス」と言うクロムが配合されたサプリがありまして
「ネオファイバー」とともに血糖コントロールで使っています。
クロムはミネラルの一種で、インスリンの効果を増進する働き。
ギムネマはインド原産のハーブで、血糖の上昇を抑える働き。
なかなか良い組み合わせのサプリメントだと思っています。
が、最近は「GLP-1ダイエット」の肥満治療薬の方が圧倒的に認知度が高いです。
しかもコロナ過で推奨されたオンライン診療が、国の目論見とは異なって
自費診療でバンバン使われ、企業のオンライン診療参入も加わって、
安易な受診と、安易な処方が多くなって、本当に危惧しています。
お弁当 玄米はダイエットに効果的なのでお勧めします。
おやつは伊予柑、紅マドンナが恋しい・・・
糖尿病改善に案内したいサプリ、左端がクロム含有のギムネマWプラス、
ビタミンB・亜鉛・αリポ酸・マグネシウムなどに補充した方が効果的です。
合併症予防にはビタミンCです。
GLP-1治療薬の正しい使い方の周知徹底・・・だけでなく
本当にGLP-1が必要ですか?と思う非肥満者、非適応者の使用が
散見されるのです。
GLP-1は、元々糖尿病治療薬で、肥満治療薬として承認されましたが、
処方適応条件は以下の通りです。
1,2型糖尿病・高血圧・脂質異常症のいずれかの疾患がある。
2,食事療法・運動療法を行っても効果が得られなかった
3,BMI27以上で、肥満による健康障害がある
4,BMI35以上の肥満症である
糖尿病、糖尿病予備軍の肥満で、「大食い、早食い、甘いものが止められない」
場合はGLP-1は有効だと思います。
ですが欠食が多い、すでに糖質制限をしている、少食だけど太りやすい・・・には
不向きです。やったら危険です。
実際にGLP-1ダイエットを指導している医療機関の報告を聞く機会がありました。
男性の方が効果が得られやすいようですが、希望者の70%は女性でした。
もっとも多いのが30代、ついで40代。
BMI25未満の非肥満者が半数以上で、BMI30以上の中度肥満が17%。
中にはBMI20未満のやせ形もいました。
結果は、70%の人が5%以上の体重減少。うち40%が10%の体重減少。
まったく効果が得られなかった人が7%、体調不良の中止が10%。
体調不良に多かったのが、胃の不快感・胃痛です。
使用説明書通り服用せずにリバウンドした他院症例(オンライン診療)も
ありました。
GLP-1ダイエットをやってはいけない人は
18歳未満の子供、75歳以上の高齢者、
腎機能・肝機能障害、人膵炎、胆のう炎、甲状腺疾患、、精神疾患、
薬剤性の肥満(ステロイド性肥満など)、BMI17未満のやせ形の人など。
非糖尿病患者でダイエット目的に使う場合は、
使用期間の厳守と副作用確認の血液検査が重要とありました。
そうそう、副作用抑制、効果を高めるためには
ビタミンやミネラルなどの栄養補充の併用が必要ともありましたね。
肥満者の多い米国では、ダイエットができる「奇跡の薬」といわれ、
全処方箋の5%を占めるほど急上昇しているようですが、
若年層の肥満には経済格差があり、高学歴・富裕層ほど肥満率は減少、
低学歴・貧困層においては肥満率上昇しています。
つまり、GLP-1処方が急激に増加しているのは貧困層です。
ダイエットの方法で、安易にGLP-1ダイエットを選択する前に
自身の食生活、運動や睡眠などの生活習慣を見直しては・・・と思うのです。
食後のハーブティ。サプリは結構てんこ盛り。
糖尿病でも糖尿病予備軍でも、断食という方法も効果的です。
食生活のリセットと、脂肪燃焼促進という体質へ移行できます。
断食療法:問合せ 098-897-0112
早期相仕込み 1月31日まで
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