朝食にお米を食べたら痩せます!

新垣弘美

2024年12月15日 00:54

糖尿病(または糖尿病予備軍)ではない人がダイエット目的で
「主食を抜く厳格な糖質制限」をやっても痩せません。
主食も砂糖も「糖質」に一括りされていることが誤解の根源ですね。
砂糖は不要ですが、主食は体の恒常性に必要ですよ。

中肉中背、体脂肪も平均的な女性が、ダイエット目的で栄養解析に来られました。
朝食はプロテインのみ、昼食・夕食はタンパク質などバランスよく摂っていますが
主食がありません。

主食も抜く糖質制限を行なっているのに体脂肪が落ちないのでご相談に来られた様子。
もちろん、ブログをご覧になっていて菓子類も控えていました。

今日は寒いので一人すき焼き。春菊が大好きなのでてんこ盛り。
お歳暮に届いた発酵玄米、乳酸菌が豊富らしい。

お弁当。人参しりしりパクチー入り、ほうれん草の卵焼き、かぼちゃ、
セロリとささみ和え、シューマイ(お歳暮)、ブロッコリー、ミネストローネつき。


血液データはと言うと本当に「お米を摂っていない」ことがわかる数値でした。
HbA1cが低すぎます!
タンパク質はプロテインを追加して増やしているにも関わらず、低タンパクです。

タンパク質がエネルギーとして消費されているからです。
エネルギーの主である主食のお米を摂っていませんからね。

痩せたいなら主食を摂ることです。特に朝食の主食は重要ですね。

体の構成する細胞は約37兆個、その70%を赤血球が占めています。
赤血球は細胞中にミトコンドリアがありません。これってびっくりの内容です。
ミトコンドリアは細胞のエネルギーを作り出す機関ですからね。
赤血球は心臓から送り出されて心臓に戻ってくるのが30秒という速さ。
1日に体内を2000週しています。

これだけ活動してエネルギーはどうしているのか?
赤血球のエネルギーは糖質依存です。赤血球中に糖を蓄えて利用しています。
糖を溜め込めすぎるとHbA1cが上昇します。
砂糖だと速攻で赤血球にくっつき、玄米だとゆっくりくっつきます。
HbA1cが高いとヘモグロビンが糖と結合して本来の酸素運搬ができなくなります。
酸素欠乏の糖過剰が腎臓や眼球、抹消神経で合併症を引き起こすます。

赤血球が糖化(AGEs)せず、安全にエネルギー利用できるのが「主食」です。
主食は低GI値糖質のお米、白米より雑穀、雑穀より玄米が良いですね。

Aさんには主食のお米を最低でもお茶碗2杯は摂って頂くように指導しました。
特に朝食の主食は重要です。欠食すると痩せません。

で、3ヶ月。
体脂肪が2%減少しました。筋肉量も増えました。(すごい!)
糖質が適正に消費され、タンパク質は骨格筋に利用されるようになったからです。
栄養素はビタミンBを案内しました。
エネルギーにもタンパク質合成にもビタミンBが必須ですので。

ビタミンBはエネルギーだけでなく、脳機能(認知・睡眠)、皮膚など
全てに必要な栄養素なので、ずっと摂取していた方が良いですね。





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