つわり時にポカリスエット・・・の賛否について
「つわりが酷くて何も食べられないので、毎日ポカリスエットを飲んでいます」
と言う方の血液データには愕然としました。
おっしゃる通り、食事調査表に記載された内容は、
おにぎりやパンが少し入るくらいで欠食も多く、ほぼ食事らしき記載はありません。
ポカリスエットは毎日、欠かさず高容量を飲んでいました。
なので血液データの数値は驚愕するほど荒れていまして・・・。
極度の低栄養状態に炎症反応は凄まじく、絶対安静の域ですけど(汗)
切迫リスクが非常に高く、入院した方がいいくらい。
食事を取らずポカリスエットばかり取っていたので当然の数値なのですが
なぜにポカリスエットなんだ?と思ったら・・・・
ネットに記載された情報だったらしく、驚いてしまいました(絶句!)
昨年から今年にかけて産休・育暇スタッフ6人もいまして・・・素晴らしい。
栄養療法していたので元気なビタミンBaby
栄養療法の基本は食事です。
今日のおやつは甘平に芋、超贅沢!
「つわりの時にはポカリスエットでラクになる」とか
「つわり時の水分補給には使いましょう」などと書かれていました。
いやいやいや、ちょっと違いますから(汗)
ポカリスエットに含まれる砂糖の量を知っていますか?
500ml入りポカリスエット1本に角砂糖が9個分入っています。
3g入りスティックシュガーだと11本です。かなりの高容量です。
妊娠中は妊娠性糖尿病になりやすいことは良く知られていますよね。
妊娠すると「インスリン抵抗性」になり、耐糖能異常になりやすいのです。
妊娠中に砂糖の摂取が多いと、つわりの症状は悪化します。
つわりがさらに悪化し深刻な状態になることを「悪阻」と言います。
砂糖は母体にも胎児にも悪影響を及ぼします。
つわりの原因は「受精卵の急激な細胞分裂」のためで、
症状の悪化は栄養状態に左右されます。
特にビタミンBを大量に使い、ビタミンB不足はつわりを悪化させます。
砂糖を摂ると体内の代謝でビタミンBを大量に使い
砂糖過多や低血糖の場合、ALTが低値になることがあります。
食事を取れずポカリスエットを常飲していたAさんは
ALTが一桁と言う重度のビタミンB不足でした。
ポカリスエットを飲んでもつわりが改善できないのはそのためです。
ポカリスエットはブドウ点滴からヒントを得て作られたイオン飲料で
高熱や脱水症の改善には即効性があります。
が、使い方を間違えないでください。
普段、水代わりに飲むものではありません。栄養補充にもなりません。
食事を取らずにいると体調は悪化するばかりです。
カチューユーや薄い味噌汁、雑炊、うどん、鍋など
あっさりして栄養バランスのとれた食事で栄養補給することが大事です。
つわり時の第一選択はビタミンB
炎症反応が高く血栓リスクがあったのでEPAをご案内
血小板が高いと胎盤に血栓を作ってしまいます。
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