男性も鉄が必要か否かは血液データで判断すべし!
今日は著名な医師の「活性酸素を除去する」ZOOMセミナーでしたが
「鉄」に関するコメントでちょっと気になりまして・・・・
「鉄はわざわざサプリで取る必要はない」
「肝炎の有効な治療に瀉血があるではないか」と言うような趣旨。
まず「鉄が必要かどうか」は血液データで確認することが重要です。
貧血の判断は「ヘモグロビン」ですが、
そもそも本当に鉄欠乏性貧血かどうかは「MCV」で
もし鉄欠乏であればどのくらい不足しているかは「フェリチン」で
医学的に正確に把握することが基本です。
「男性には不要」とありましたが、フェリチンを調べてみることですね。
成人男性にもフェリチンが女性並みに低値の人、意外に多いです。
朝ごはん。豚汁と納豆。豚肉はヘム鉄、納豆には非ヘム鉄
貧血改善に良いのは豚汁のほう。
つまみです。最近は日本酒、福島の奥の松。70mlくらいで十分満足。
原因もさまざまです。
出血、溶血、献血などですね。
出血は例えば「痔」や「胃潰瘍」「大腸ポリープ」、
走り込む運動、サッカーや長距離走の選手は踵で赤血球が壊れての「貧血」、
献血は文字通り血液を抜くから。
確かに鉄は諸刃の剣です。
酸素を運び、カタラーゼ反応では活性酸素を消去する働きがありますが
過剰だと炎症を促進します。
フェリチンの見方が難しい理由ですね。
フェリチン低値は「鉄欠乏」ですが
フェリチン高値は「腫瘍マーカー」です。
コロナ肺炎重症化の判断基準に「フェリチン」があり
「重症化のカットオフは450」とありましたからね。
生物学的に体内の赤血球数からはじき出したフェリチン値は「80」です。
日本女性のフェリチン平均値は「20」、これは世界的に低値の部類。
男性の場合は「100〜150」です。
通常の食事で過剰鉄になることはほとんどありません。
ですが海外のキレート鉄サプリだと過剰鉄になるリスクはあります。
たとえ女性でも私は絶対に勧めません。
肝機能障害になるとフェリチン値は上昇します。
肝臓は栄養を貯蔵するところでもあり、鉄も肝臓で貯蔵されます。
その肝臓が炎症を起こすと鉄が増えて「肝硬変」を引き起こします。
ならば「血を抜けば肝硬変にならないだろう」と出てきたのが瀉血療法です。
なんて安直な思考だろう・・・と私は思うのですが。
そもそも鉄が溜まった主原因は何?ってことですよ。
実際に県内の総合病院で行われていて本当に驚きました。
B型肝炎に生活習慣が加わって肝機能の数値が悪化した方です。
毎月、定期的に瀉血療法を受けてすでに貧血状態でした。
当院へは円形脱毛症を発症しての受診。
円形脱毛症発症要因の1つが「貧血」なんですけどね。
貧血があると免疫力が低下しますから。
瀉血せずとも肝臓に溜まった鉄は動かせます。
肝臓の炎症を栄養で抑制すれば良いわけです。
肝臓は打たれ強く回復力の早い臓器です。
で、円形脱毛ではなくて肝炎に対して栄養療法を開始。
糖質制限・飲酒制限を指導して、VitB・亜鉛・VitAなどを案内。
γ-GTPもフェリチン値も見事に下がりましたよ。
鉄は多すぎても少なすぎてもダメだということです。
過不足は血液データで正しく確認することが大事ですね。
鉄を補充する場合は安全なヘム鉄を勧めます。
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