パンも麺もたべない糖質制限が苦なくできる不思議な息子

新垣弘美

2014年11月25日 00:26

息子の発達障害の特徴は、周囲には奇異に映ることが多く、

勉強も運動もコミュニケーションも全て苦手で、非常に幼かったので

高校生まではなかなか周囲と同調できずにいました。


息子の高校の卒業集をめくると、当時の息子の置かれた状況が読み取れます。

未来を予想してのランキングには

「浮浪者になって公園のベンチで寝ていそうな奴は→1位息子」

「会社の戸袋に閉じ込められていじめられていそうな奴は→1位息子」という具合。

子供達の他意のない「おふざけ」かもしれませんが、親としてはかなり堪えました。




息子がよく通うという食堂へ行ってみました。

無添加・有機野菜のお店。

いつもは日替わりランチ、今日は私のおごりなのでリッチに¥1500定食なり!
幸か不幸か、発達障害の息子は、

不思議なことに、どのような事もポジティブに解釈するので、

「いじめられている」といった感覚はあまりなかったようですね。


それよりも、琉大に合格した途端、

周囲の対応が突然丁寧になったことの方が衝撃的だったようで、

「大人のように振舞わなければならない」というプレッシャーが強かったかも。


自動車運転教習所の申し込みに「りゅうきゅう大学」とひらがなで書いて

受付に怪しまれたことも、懐かしい記憶です。


さてさて、医学部に再進学して、遠い九州で一人暮らしを始めましたが、

「食生活」がとっても心配でした。

発達障害は、脳機能が未発達なので、

今まで、頑張って脳に関する栄養をしっかり入れてきましたが

今後、食生活が乱れたら・・・・と考えただけでも恐ろしい。


ただでさえ、「成長ホルモン分泌不全」なので、

糖尿病・脂肪肝のリスクも高くなります。


ところがどっこい、心配は杞憂でした。

発達障害特有の「こだわり」が逆に功を奏しました。しっかり「糖質制限」してましたので。

食べないと決めたら、絶対に食べないんです!

誘惑にも負けない。妥協もしない。

パンは食べない!ラーメンは食べない!お菓子も食べない!コーラも飲まない!!


友人たちとの食事でも徹底していて、

皆でカフェに入る時、息子が食べられるカフェを探してくれるんだそうです。



息子のアパートへ寄ってきました。

片付けだけは、どうにもこうにも苦手なままですね。

テレビは買ってなかったのに、パソコンから壁に映し出してシアター風に!!

すごい!



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