食事を絶対ちゃんと作ろう!と誓った理由、すべて息子への想いから

新垣弘美

2021年01月22日 23:55

低体重で出産してしまった息子のためです。

3歳児検診で「自閉症傾向」、就学時健診で「学習障害(LD児)」と

診断されてしまったからです。

*当時は発達障害、ADHD、アスペルガーという名称はまだない時です。


心配してくれた心療内科医が、米国で流行のSSRIなどを勧めてくれましたが

私は「栄養」で頑張ることにしました。

闘病の父が行なっていた統合医療の影響は非常に大きいです。

私たち兄弟は父の実践する玄米食・食養生で育ちましたので。

低体重で生んでしまったので、せめてこれからは良い栄養を与えなきゃ

と何となしにそう思ったのです。


院長の朝食。血栓防止のために魚と納豆をよく出します。


夕食です。夜も魚で。
一番は「良い食生活」をしていたら、とりあえす不良にはなるまい!

と勝手に思い込んでいたことですね。

脳を構成しているのは「栄養」ですから、やってて良かったです。


でも若い頃の私はさほど料理は得意じゃない。

息子が障害児枠で入園した幼稚園はお弁当作りの指導が徹底していて

インスタント・レトルト・冷凍・缶詰の利用が禁止なんですね。

ちょうど3人目を出産して、甲状腺機能亢進症になって、体はきつい、

伏せってばかりなので、とてもお弁当を作れる状態にない。

メソメソしている私に園長先生の言葉「おにぎりとゆで卵だけでもいいんですよ」

子供の体はすべて食べた物で作られます。偽りの食べ物を与えてはいけません。

心を込めて作ったらどんな食事もスーパーフードになりますよ。


ご飯と味噌汁とおかずは一品でも良し。

ちゃんと作って食べさせてあげよう。私ができるのはそれだけだから。


・・・と言うことで「食事を作る」ことは私の任務のようなものなんです。

息子が大人になるまであと何年しかない・・と思いながら作ってました。

子供達が成人しても、夫や母のためにまだまだ続いていますが。

いつのまにか私自身も外食より自宅で作って食べる方が好きです。


もうルーティンワークですね。なので苦ではありません。

出汁をとりながら野菜を刻んで、茹でて、炒めて、あえて・・・

その時間が誰にも邪魔されない自分の時間のような気がします。

出来上がった料理を好みの器に盛り付けて、

家族が美味しいと食べてくれるのが至福の瞬間です。


私が料理している間、子供たちはテーブルに座ってお勉強・・が日課でした。

今は、母が椅子に座って料理が出来上がるのを「まだかまだか」と待っています。

こう言う何となしの日常を「幸せ」と言うのだろうな・・・とふと思います。


お料理する時間ってあるのですか?とよく聞かれますが

自分の1日のタイムスケジュールの中にすでに組み込んでいるのです。

朝起きたら、味噌汁から作る・・・で1日がスタートします。


早々に就寝する母と夫。で、やっとマイタイム。ブログを書いたり本を読んだり。

12時までがゆっくりできる時間です。


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