貧血改善、フェリチン80を目指す必要性はあるのか
最近、分子栄養学を学ぶ医師も増えてきて喜ばしい限りなのですが、
単に検査項目と理想値だけでサプリの決定・案内がされているようで、
肝心の症状改善には的を外れているなぁと思う事があります。
うつや倦怠感で心療内科を受診した40代女性Aさんは、
血液検査で「貧血」を指摘され鉄剤が処方されていました。
心療内科は一般的に問診が主で血液検査は稀なので、その点では評価します。
Aさんのヘモグロビンは13mg/dl以上、フェリチンは20以上でした。
(フェリチン:貯蔵鉄、鉄欠乏性貧血を正確に把握する項目)
う~ん、体調不良の原因を「鉄欠乏性貧血」と判断するのは、どうも・・・。
あの豪雨はなんだったろう・・と思いほど梅雨明け快晴の沖縄です。
昨夜の月は特に大きくきれいでした。
で何となく親子丼が食べたくなりささっと作りました。
お弁当です。反応性低血糖は食事で治すことが大事。
主治医からの説明は
「フェリチンは80mg/dlが正常値なので、鉄欠乏性貧血の症状ですね」
これって分子栄養学のテキストに載っている内容そのままですけど・・。
フェリチンの理想値80mg/dlは当たってはいます。
これは月経血のない女性(閉経後)や男性の数値から導き出したデータ。
閉経後女性(60歳以降)のフェリチン値平均:80~100
成人男性(20代以降)のフェリチン値平均:100~150
ちなみに月経血のある女性の平均値(日本女性)はフェリチン:20です。
*日本人女性のフェリチン値は欧米より低いです。要注意。
実はAさん、生理不順でした。
鉄剤を服用してフェリチン値が60まで上昇しても、体調不良は改善しません。
で、当院へ。
Aさんの体調不良は生理不順と関係していました。
血糖スパイクですね。高インスリンの低血糖が感情を混乱させます。
女性ホルモンのバランスも崩し生理不順を引き起こします。
分子栄養学の理想値への栄養療法は必要ですが、
何がもっとも体調不良を引き起こしているのかは
血液データに隠された情報の点と点を結んで解明していく必要があります。
血液データの解析は多くの症例を見る事、解析の模範例を学ぶことなど
経験の積み重ねと思考力が必要です。
やがてAI解析が人を上回り主流になっていくとは思いますが、
多くの医師が分子栄養学的手法を治療に取り入れてくれればと思います。
低血糖でパニックなどの症状が強いときはイノシトール
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低血糖や貧血にはCBDは第一選択ではありません。
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スタッフの要望で「超~わかりやすくしてほしい」とありましたので
頑張ってみます。
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