癌治療でのビタミンAサプリについて
癌の超早期発見で手術を予定している当院患者様が
慌ててご相談に来られました。
「主治医から即刻、サプリメントは全て中止するようにと言われました」
栄養療法やサプリメントを学ぶ機会のない日本の医師だと
知識がないので安全のためにそう指示するのは仕方のない事ですが
当院に確認等して頂ければ情報提供するのにと残念です。
しかも「ビタミンCは良いがビタミンAは癌が増殖するから危険だ」
という発言もあったそうで、VitAも摂取している患者様はますます不安の様子。
大いなる勘違いですね。
ビタミンAの種類とその作用、活性について説明します。
実は、癌治療においてビタミンAは優先順位の高い栄養素だからです。
カボチャにはβ-カロテン、鰆にはビタミンAが豊富です。
先週の自宅周辺、高層マンションの上階は霧でみえません。
時々、濃霧になる地域です。梅雨が心配。
ビタミンAに種類があると言いましたが、
ビタミンBに「B1・B2・B5・B6・ナイアシン・葉酸・ビオチン」と8種類あるのとは
少し違います。
正確にはビタミンAが体内で「変換」されての種類です。
ビタミンAには、β-カロテン、レチノール、レチナール、レチノイン酸がありますが、
正確にはβ-カロテンは「ビタミンA前駆体」で、体の中でビタミンAに変わります。
β-カロテンは植物に含まれています。
β-カロテン→レチナールに変換され
レチナール→レチノール、レチナール→レチノイン酸に変換されます。
それぞれ作用が異なります。
眼に必要なビタミンAというのはレチノールです。
レチノールは皮膚の粘膜にも使われ、化粧品にも配合されています。
細胞の核に直接作用し、細胞分裂を促すのはレチノイン酸です。
妊娠中に問題になるのは細胞分裂に関わるレチノイン酸の方ですが、
体の中でのレチノイン酸変換は恒常性で厳密にコントロールされているので
食事からの摂取でレチノイン酸過多になることはありません。
妊娠中にビタミンAの豊富なレバーやウナギなど肉や魚を食べても
ビタミンAによる奇形児の心配はありません。
しかも日本での法律で
ビタミンAのサプリメントにレチノイン酸は使用禁止です。
日本国内で販売されているビタミンAは
β-カロテンとレチノールが主成分ですのでレチノイン酸摂取の心配はありません。
レチノールとレチノイン酸の生理活性ですが、1:50~100ほどあります。
レチノイン酸は非常に作用が強いので、直接、サプリで摂取するのは危険です。
日本でのサプリメントとしてのビタミンAにレチノイン酸は含まれませんが、
医薬品としてのビタミンAは日本にもありまして、
なんと!レチノイン酸です。
どのような疾患に保険適応かと言うと「白血病」です。
レチノイン酸は癌細胞分裂の抑制に働く作用があるのです。
ビタミンAのレチノイン酸は正常細胞の分裂は促進し
癌細胞の分裂は抑制します。
という事で、
日本のサプリメントのビタミンAにはレチノイン酸は含まれてなく、
体内でレチノイン酸に変換されると癌細胞抑制に作用します。
*海外のビタミンAには活性型のレチノイン酸が含まれていることがあるため
個人輸入の際には注意してください。当院は勧めておりません。
妊娠前の子宮内膜の肥厚に、子宮筋腫に、ニキビに、そして癌治療に
ビタミンAも体内では重要な栄養素です。
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