え？なぜ紅麹？公表された年齢と既往歴で驚き

小林製薬の紅麹サプリ健康被害の原因が青カビ毒とやっと判明しましたが、

死亡例の年齢と既往歴の公表でちょっと驚いてしまいました。

なぜなら、もし当院の栄養解析の患者様であったら推奨しないからです。


正しい言い方をすると「必要性がない」または「優先的ではない」ということ。

公表された既往歴が「前立腺癌・悪性リンパ腫・リウマチ」でした。

一般的に癌や免疫疾患の血液データでは抵コレステロールの場合が多いのです。

なので本当に高コレステロールだったのだろうか？と思いました。

これっていつまでもコレステロールの基準値見直しがされていないことも一因しています。

コレステロールの基準値の見方には注意が必要だと思います。

血液検査の基準値は、検査会社や医療機関で微妙に異なります。

一般的な血液検査の場合「140～219mg/dl」が多いですが、

人間ドックだと「130～199mg」と低め設定が多いです。

なかには「～199」と下限設定のない場合もあります。

この数値の枠内に入ればA判定になります。


女性は閉経するとコレステロールが必ず上昇します。

女性ホルモンの材料がコレステロールだからです。

閉経してコレステロールを上昇させることは生物学的に意義があるのでしょうね。

なので閉経後の女性のコレステロール値は上限の219を超えるのは当然です。

すると閉経後の女性はほぼ「高コレステロール血症」という診断になります。

これって変なんですけどね。


コレステロールは性ホルモン・ステロイドホルモン・コルチゾール・VitD・細胞膜など

体の免疫機能に重要な成分なので、低値だと恒常性が崩れてしまいます。

総コレステロールが160mg/dl以下で喘息やアトピー、癌などの疾患が増加します。


では病気になりにくいコレステロール値はと言うと「200～240」と言う研究結果です。

日本の百寿者のコレステロール値平均は270mg/dlでした。

皆さん、日本の検診では高コレステロールと診断されてしまう数値です。

癌の患者様の場合、コレステロール160mg/dl以下が非常に多いです。


なので、癌患者にはよほどのことがない限り（コレステロール300～とか）

私は紅麹をチョイスしません。

医薬品のスタチンと異なり、紅麹でコレステロールを下げ過ぎる心配はありませんが、

癌や自己免疫疾患では免疫を上げるサプリを補充したほうが良いですね。

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