麻酔薬がない!抗生剤もない!

新垣弘美

2025年04月14日 19:01

昨年からですが、麻酔薬が品薄で入荷の目途が立ちません。

何度も何度も製薬会社に依頼して、何とか一箱手に入る綱渡り状態。
一向に供給が安定するような気配がありません。

日本はこれから医薬品が品薄状態になるなるだろうなぁ・・・と言うのは
3年前から予測していましたが、
これほど長期化・深刻化するとは思いませんでした。

昨年は抗生剤がなくなり非常に困りました。
手術の後には感染症予防のために抗生剤を処方するのですが
処方箋を出しても調剤薬局に在庫がないのです。

あちらこちらの調剤薬局に電話をかけ、確保してもらってから
患者さんに「〇〇の調剤薬局に行ってください」と伝える始末(大変・・)

今日のお弁当
高野豆腐・ごぼう・豆腐チャンプル・ハンバーグ・春菊お浸し・沢庵・玄米

休日の昼食、あまりものカレー、冷やご飯はガーリックライスに

抗生剤だけではありません。
ほぼすべての診療科で医薬品が不足し診療に支障を与えています。
向精神薬も去痰薬も抗菌剤もなにもかも不足です。

いったい原因は何?

最大の原因は「コスト」だと思います。

テレビでは、発端は
ジェネリック専門の医薬品メーカーが品質不正問題で
次々と業務停止になったとか、
国内1社の独占生産体制だった麻酔薬は、
設備の原因で生産ラインを止めてしまったとかありましたが、
一番の原因はコスト問題です。

製薬会社の赤字です。

コロナ禍以降、急激に円安に傾きましたね。
小麦も乳製品もガソリンも何もかも値上がりしました。
医薬品も原材料は海外からの輸入に依存していますから
当然、原価は高騰しました。(海外からの原料が約70%です)

原材料の高騰があっても
人件費が上がっても
電気代や設備投資があがっても
薬の値段は勝手に上げられないのです。

日本の医療は保険制度で成り立っており
薬の値段は国が決めます(薬価といいます)

経費が上がっても収益(薬価)は据え置きなので、採算割れの状態です。
利益率が非常に低く、生産すればするほど赤字に陥ってしまいます。

そのため製造停止の製薬会社が増えてしまいました。

これって国の責任が大きいのですが
積極的介入はしていません。
それどころか薬価は据え置きか、または減点、削減なので
ますます医薬品の供給は滞るのではないかと不安になります。

日本の医療は、経済的格差がなく誰でも標準治療が受けられるのですが
その制度が国家予算をひっ迫させているのなら
しっかりと仕組みを正すべきであって
医療の質を落とすことではないと思うのですけどね。

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