生理の腹痛・眠気・過食に対する栄養療法

新垣弘美

2021年11月07日 23:30

NHKスペシャルで月経についての放送がありました。

タレントの井上咲楽さんは月経痛が重く、月経中は腰痛・腹痛で辛いそう。

月経前には異常な空腹感で菓子や果実を食べ過ぎてしまう。

異常なほどの眠気あって1日中眠くて仕方ない。

1ヶ月で月経の影響がない絶好調な期間は1週間しかない。


月経痛や月経前症候群が強い人も血液データを見ればわかります。

月経のメカニズムは栄養状態も深く関わっています。

最近は1日2回母の入院先へ行くので疲労困憊してしまい
料理に時間を割くことが難しくなってきました。
納豆・卵でタンパク質を補って、味噌汁は必ず。


朝食です。これに玄米のおにぎり。

月経痛の重さや子宮内膜症には「貧血」が大きく関わっています。

貧血があると止血機能が低下しますが(内出血しやすいなど)

月経血が多くなりやすい傾向になります。

出産時の大量出血も貧血の方に多いです。

出血過多でさらに貧血が悪化するという悪循環になります。

なので月経痛では貧血に改善が最優先です。


月経前の過食や眠気は、女性ホルモンと耐糖能の関係で生じます。

女性ホルモン(黄体ホルモン)とインスリンの関係です。

黄体ホルモンが優位になって月経を引き起こしますが、

この黄体ホルモン優位時にはインスリン抵抗性(分泌過多)の状態になります。

つまり「低血糖」ですね。

低血糖になると甘いものへの欲求が強くなります。

脳も低血糖状態になるので眠気も強くなります。

これらの月経前症候群の症状悪化は日頃の糖質の取り方と比例します。

糖質は月経痛の痛みの強さとも比例します。

砂糖は疼痛悪化食だと言うこと。


子宮内膜症もある場合は、内膜に必要な栄養素も補っていきますが、

基本は「貧血改善」と「糖質制限」で軽減できます。


今日のおやつ、さつまいもチップ。


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