昨日の続き・・・血液でわかるうつになった本当の原因

新垣弘美

2015年11月14日 00:53

昨日のブログで紹介した患者さまがなぜ「うつ」になったのか?

実は血液検査からその重要なキッカケを読み取っていたので

同じ過ちが繰り返されないように大切なポイントを書いておきますね。


Aさんが当院を受診したのは50代後半です。

とっくに閉経していると思われるのに貧血気味で低コレステロールでした。

変ですよね。

毎月の出血が無くなれば、女性も男性並みに鉄が溜まってくるので

貧血は改善されます。

それとコレステロール。女性ホルモンの材料はコレステロールなので

閉経したらコレステロール値は上昇してきます。

なのにどちらの数値も低いんです。。




読書タイムは私の幸せな時間。。。

先日の分子栄養学講演会の打ち上げ。定さん、ありがとうございました。

問診してみると意外な事実が分かりました。

若い頃から重度の貧血だったこと。

40代前半で閉経してしまったこと。

コレステロールはいつも低めだったのに、

閉経後に上昇して人間ドックで指摘され、スタチン製剤が処方されたこと。


その後特に大きなストレスがあったわけではないのに

疲労感が強くなり、感情のバランスが取れなくなり、眠れなくなったこと。


動脈硬化で悪者扱いのコレステロールですが

体内では脳、ホルモン、細胞膜、ビタミンD、コエンザイムQ10などの材料になるので

低ければ脳機能が低下、免疫が低下、栄養状態が低下します。

うつになりやすいし、感染症や癌にもなりやすいし

生理不順にもなりやすい。


おそらくAさんは、貧血と低コレステロールがあったので

早々に閉経させることで生体の免疫機能を維持しようとしたんだと思います。

せっかく閉経してコレステロールを上げたのに、

スタチン製剤のせいで低下してしまい、うつや免疫疾患を発症させてしまったのでは?


人間ドックのコレステロール値の上限199は、低すぎますよ!

これでは多くの日本人女性が、閉経後は「高コレステロール」に分類されてしまいます。

本当に今までのデータでは

閉経後の日本人女性は皆、動脈硬化になって死亡者が多かったの?


下限値130も低すぎますね。

130ギリギリの数値だと、すでに何らかの疾患を発症してしまっているはずです。

アトピーやリウマチもコレステロールと関係してますよ。


















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