私はアンチスムージー!よく噛んで食べるほうを選びます!!

新垣弘美

2014年11月05日 23:44

今日は今年最後の「分子栄養学初心者講座」でした。

タイトルを「スムージーは良いか?悪いか?」にしたせいか

いつもより参加者が少なかったのですが、

質疑応答ではいっぱい参加者とお話しできたので

結構、充実して楽しかったです。(^◇^)


スムージーは悪くはありませんが

毎日、食事代わりに摂るべき料理?とも思っていません。


もしもスムージーが本当に健康的な料理だとしたら

とっくに世界中で、食習慣として根付いていたはずです。


一応、世界共通でスムージー的調理を利用することがありますよ。

離乳食です。

りんごのすりおろし

にんじんのすりおろし

ほうれん草のピューレ

赤ちゃんは胃酸が十分に出ないので、消化吸収が良いように

食材を細かくして与えます。


高野山の宿坊の「にんじんすりおろしスープ」

離乳食にもなりますね。


これと似た調理が、流動食です。

介護が必要になって、うまく飲み込めなくなると

ミキサーにかけて「流動食」にしますよね。まるでスムージーですね。


消化吸収になんら問題がなければ、

噛む」食事にすべきですね。

噛む」ことで、唾液が出て、胃酸が分泌され、腸が動き、脳が「満腹感」を認知します。



スイスの老健施設では、死ぬ直前まで、一般の方が食べるような食事内容でした。

入所資格は85歳からで、入所年数は平均1~2年。

1年経ったら、今度はどこへ行くのですか?と聞いたら

上を指差して「天国よ」


!!!!!!


ビックリしました!!

なぜなら、入所されている方々、皆、お元気そうだったので・・・。


アルツハイマーの老健施設のランチメニュー

この日はローストポークとローストチキン



アルツハイマー老健施設でのガーデンティータイム

手作りクッキーが並んでいます。



一般老健施設の食堂

メニュー表が一人一人違いました。

糖尿病などの方もいらしゃるので。

ワインは1杯まで無料。



お姑様が入院している日本の病院、叔母が入所している日本の老健施設の方が

臥せたきりで、点滴につながれ、おむつをあてがわれ、流動食になり、どうみても重症です。


けれどスイスの高齢者は、ナイフとフォークで肉を食べ、

ワインを飲み、タバコもOKで

少なくとも日本の老健施設の方々より、ずーっと何倍も元気そうです。


死期が近づいたら、わかるんだそうです。

食欲が失せ、ベットで眠ることが増え、

「もうすぐお迎えがくるから家族を呼んで」と言うんだそうです。

だいたい1週間くらいで静かに息を引き取るんだとか・・・・。


私が「流動食、胃ろうはやらないのですか?」と質問すると

「なぜ、人が生きようとする食欲をわざわざ奪うのですか?」と

逆に聞かれ、言葉を失ってしまいました。


日本では、平均寿命は長いのですが

健康的に自活できる寿命は短くて、

「無理に生かされる」医療補助による臥せった寿命の方が長いですよね。


最後まで、しっかり食べること!!

死ぬまで「一汁三菜」、流動食なんか摂るもんですか!!

しっかり噛んで食べないと、消化吸収力を維持できません。



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