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2016年04月07日

赤ちゃんの貧血と母乳の関係、離乳食の意義、断乳の時期。

生後6ヶ月検診で赤ちゃんが貧血と診断されたと

相談を受けました。

生後6ヶ月の赤ちゃんは、みんな貧血傾向になります。


ママのお腹の中でありったけの鉄をもらって生まれてくる赤ちゃんは、

貯蔵鉄フェリチン値が100以上!!

なんと成人男性並みの量です。

有経女性の平均が20なので、どれだけ大量の鉄を持ってるかがわかります。


それを半年で使い切って、生後6ヶ月ではわずか5前後です。

ありったけの鉄で、生後6ヶ月までは病気ならないように免疫力を強化しています。

・・・ということは、母乳から鉄は移行しない!ということです。

赤ちゃんの貧血と母乳の関係、離乳食の意義、断乳の時期。

スタッフ春の遠足に行ってきました。

ちびっこはお絵かき。子供は皆、才能豊か!

赤ちゃんの貧血と母乳の関係、離乳食の意義、断乳の時期。

こちらは魚釣り組。最初に釣ったのは今回もちびっこ。

なぜか大人は釣れません・・・・・。


なぜ母乳に鉄は含まれないのか?

それは妊娠中、赤ちゃんに鉄をいっぱいあげたことで、

ママが貧血になってしまっているから・・・・。

生体の働きには、ちゃんと理由があるんです。


初乳とそれ以降の母乳とでは、栄養構成が全く異なります。

初乳はラクトフェリンなどのタンパク質が主体で、免疫力のためのもの。

出産1週間以降からは、糖質が主流になって赤ちゃんのエネルギーのためのもの。


で、半年経つと免疫に必要な栄養素、鉄やたんぱくなどが少なくなって、

以降は母乳以外で補わなければなりません。

それが離乳食です。


子供がおっぱいが大好きで、断乳できない・・・というお母さんがいました。


新生児の消化器官は未熟です。

胃酸は出ないし、胃もまっすぐだから、おっぱいの度にゲップさせなきゃいけない。

これは腸内細菌叢のため。

母乳の乳酸菌を殺さずに腸まで届けるためのテクニック。

生命体は本当に効率よく作られていますね。


離乳食が始まる6ヶ月くらいから、唾液が出るようになり

胃酸も分泌されるようになります。

これは何も消化吸収だけではありません。

唾液や胃酸は細菌を殺して体内侵入させないための免疫力も担っています。


善玉菌を入れて生体にとって望ましい腸内細菌叢を作り上げたら、

今度は、善玉菌を守るために防御機構を作り上げるんですね。


なので、生後6ヶ月からの離乳食はとてもとても大事なんです。

1歳になっても母乳中心のままだと、

生体にとって必要な発達が未熟なままになってしまいます。

赤ちゃんの貧血と母乳の関係、離乳食の意義、断乳の時期。

上手に描けました!

赤ちゃんの貧血と母乳の関係、離乳食の意義、断乳の時期。

新垣スタッフファミリーでした。



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Posted by 新垣弘美 at 16:46Comments(0) ひとり言
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