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2018年01月28日

腸内細菌叢で病気を治す時代、性格も変えられる時代がやってくる

「それってもしかして腸内細菌のせい!?」の講演会を無事に終えました。

当初、80名様を予定していたのですが

チケットが残り少なくなってしまったので

急きょ、チケットを追加し、100名様の座席をご用意しました。

会場の奥までぎゅうぎゅうの状態でご不便をおかけしました。


今日は「腸内細菌検査」と「尿の有機酸検査」の症例をいくつご紹介しました。

どれだけ腸内細菌叢がヒトに影響を及ぼしているのか

そのスケールの大きさをご理解いただけたと思います。

糖尿病や癌の方には善玉菌が定着しないこと

発達障害や自閉症の腸内細菌叢も特徴があること

単に乳酸菌を摂取しただけでも難しいということ。

腸内細菌叢で病気を治す時代、性格も変えられる時代がやってくる

講演会終了後に記念撮影


日本での「発達障害」の診断が遅すぎることにも指摘しました。

生後6ヶ月までは発達障害・自閉症の特徴は見られないこと。

生後6ヶ月までの赤ちゃんの腸内細菌叢は

完全にビフィズス菌多数の善玉菌優位の状態であること。


それが離乳食が始まる生後6ヶ月からは

腸内細菌叢が変化していきます。

悪玉菌の増殖、日和見菌が70~80%を占めるようになり

ビフィズス菌などの善玉菌は20%前後に減少します。

善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%がバランスのとれた状態で

善玉菌優位だと腸管免疫は整います。


ところが、発達障害・自閉症の場合は、

善玉菌より悪玉菌の割合が多いです。


発達障害・自閉症の診断は

米国では1歳半、日本では早くて3歳、一般的に就学時検査の6歳です。

発達障害の特性があっても「しばらく様子をみましょう」となり

確定までに時間を要します。


米国では、生後6ヶ月以内に乳酸菌を投与します。

発達障害かどうかの判定する1歳半までは待ちません。

もし発達障害の可能性があれば、乳酸菌を増やすことで

症状の抑制、緩和が可能だと考えるんですね。

この未病の考え方が、なかなか日本では定着しません。

保険診療の弊害とも言えます。

「病気になったら→治療をする」が基本で、

「病気にならないように事前に治療→対象外」だからです。


さて、発達障害と自閉症で提示した症例では

血液検査では低栄養(低コレステロール・貧血など)があり、

有機酸検査では悪玉菌増殖と毒性物質の増加が認められました。

結果、タンパク質からセロトニンを作り出すことができず、

毒性物質のキノレン酸へ代謝されてしまうことが読み取れました。


腸内細菌叢を整える栄養療法を行うと

血液検査データも改善されていくと

発達障害の特徴的な症状(多動・感情の起伏など)も改善されました。


腸内細菌叢のコントロールで疾患も予防できますが

性格も変化するので非常に興味深いです。

うつや不安症、不眠症も腸内細菌叢コントロールで治療する時代になりますね。

腸内細菌叢で病気を治す時代、性格も変えられる時代がやってくる

尿の有機酸検査

腸内細菌叢のバランス、働きの状態が読み取れます。

腸内細菌叢で病気を治す時代、性格も変えられる時代がやってくる

今回は、他院で保険対応の乳酸菌を処方されましたが

下痢の症状が改善できなかった症例に、生菌を使ってました。

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腸内細菌叢で病気を治す時代、性格も変えられる時代がやってくる


カンジダ菌によって糖質制限しても高インスリン血症だった方には

カンジダ除菌専用ハーブで除菌したあとに、生菌を投与してうまくいきました。

キャンディバクティンAR ¥7452(税込)


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Posted by 新垣弘美 at 18:02Comments(0) 分子栄養学
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